ほっと一息つきたい時に読む面白い小話:第10話「ななまるのクリスマス大作戦!」

ほっと一息小話

クリスマスの季節が近づくと、街は煌びやかなイルミネーションで彩られ、誰もが楽しみにしている特別な時間。
しかし、忙しい日々の中で完璧な準備ができないこともしばしば。
そんな時、愛称「ななまる」が挑んだのは、手作りツリーと即席ディナーで迎えるクリスマス。
計画通りにいかないドタバタ劇が繰り広げられますが、最後には笑顔あふれる温かなひとときが待っていました。
完璧を求めるより、大切なのは一緒に過ごす時間―そんなクリスマスの本当の魅力を感じてみませんか?


クリスマスが近づくと、街中はキラキラとイルミネーションが輝き、どこからともなくクリスマスソングが流れ始める。
愛称「ななまる」は、毎年恒例のクリスマスディナーを友人たちと楽しみにしていたが、今年はちょっとした問題を抱えていた。

「クリスマスツリーがない…」
毎年、ななまるは友達を招いてクリスマスパーティーを開くのが楽しみだった。しかし、今年は仕事が忙しくてツリーを買いに行く時間がなかった。
「でも、せっかくのクリスマスだから、なんとかしないと!」

ななまるは自分の部屋に目を向け、アイディアをひらめいた。
「そうだ!手作りツリーを作ってみよう!」

それから、ななまるは家の中にあるもので、即席のクリスマスツリー作りをスタート。

手作りツリーの材料として、まずは古い段ボール箱を使うことに決めた。
「これでツリーの形を作って、あとは飾り付け!」

段ボールを組み立て、ツリーの形に切り抜くと、ななまるは思わず「うーん…ちょっと不安だけど、これでいける!」と自分を鼓舞。
次に、古い新聞紙を丸めて小さなボールにして、ツリーに飾り付けていく。もちろん、色とりどりのリボンや、余っていたLEDライトも加えて、ツリーは徐々に華やかに。

「これでなんとか…!」とほっとしたのも束の間、ななまるはふと気づいた。
「待って、でも肝心のクリスマス料理はどうしよう?」

実は、ななまるはまだ料理の準備を何もしていなかった。
どうやら、クリスマスイブに突入する前に、料理もなんとかしなければならなかった。

ななまるは慌ててキッチンに立ったが、冷蔵庫の中身を見て唖然とした。
「えっ、鶏肉もケーキも、なんにも準備してない!」

普段から料理が得意なわけではないななまる。クリスマスディナーのために特別に準備しておこうと思っていたが、仕事に追われてすっかり忘れていたのだ。
「でも、まだ時間がある…!」と気を取り直して、まずは冷蔵庫にあった材料を見てみることに。

冷蔵庫には冷凍のピザ、ジャガイモ、卵、そして少し残った生クリームが…。
「これで何とかなる!」と思ったななまるは、ピザを焼きながらジャガイモを茹でることにした。

そして、急いで作ったのは「ジャガイモのグラタン」と「即席ピザ」。
グラタンの上にチーズを乗せて、オーブンで焼き上げると、ふわっとした香りが広がり、ピザもこんがりと美味しそうに焼けた。

「こんな手抜きディナーだけど、これでもみんな喜んでくれるかな?」
少し不安に思いながらも、ななまるは料理をテーブルに並べていった。

そして、友人たちが集まり、クリスマスパーティーがスタートした。
ななまるが作った手作りツリーを見て、みんなは「これすごい!まるで本物みたい!」と驚き、笑顔を見せてくれた。
「これ、ダンボールで作ったんだよ!」と自慢げに話すと、みんなが拍手してくれた。

料理も思いのほか大好評で、「これ、手抜きだなんて思えない!美味しい!」と感謝の言葉をもらった。
「急いで作ったけど、意外とうまくいったみたい!」と、ななまるは嬉しそうに笑った。

「今年も素敵なクリスマスだね!」
パーティーが盛り上がる中、ななまるはふと、自分が忙しさに追われていたことを忘れていたことに気づいた。

本当に大切なのは、完璧な料理や飾りつけではなく、こうして大切な人たちと過ごす時間だと、心から実感したのだった。

「来年はもっと早めに準備しよう!」と、心に誓いながら、ななまるはみんなと一緒に楽しいクリスマスのひとときを過ごした。

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